今回はN-BOXのタイヤサイズとホイールサイズについて解説します。
また、新車から数年経った時にタイヤ交換する際のタイヤ代・作業工賃などのランニングコスト、交換する際におすすめのタイヤについても解説しようと思います。
N-BOXの純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ
純正タイヤサイズ
N-BOXには軽自動車として標準的なタイヤが純正装着されています。
タイヤサイズは155/65R14です。
コンパクトカークラスよりもワンランク下が軽自動車で、N-BOXはこのサイズになります。
これまで解説してきたターボモデル・ノンターボモデルのタイヤによる差は設けられておらず、共通してこのタイヤサイズになっています。
※N-BOX カスタムではグレードによってはタイヤサイズが異なります。
ターボエンジンとは言え軽自動車ですので、スポーツカーのように特にタイヤサイズを区別して強化する必要性がないためです。
N-BOX カスタムの方でも155か165かの違いぐらいでそこまで大きな差はありません。
N-BOXは14インチのタイヤですので、後ほど解説するランニングコストも非常に安いのが特徴です。
扁平率を見ても155/65R14ですので細目のタイヤで、どなたでも運転しやすいようにと作られています。
インチアップなどをしてタイヤが太くなると乗り心地やハンドル操作に影響が出ますので、インチアップする際には注意が必要です。
純正ホイールサイズ
N-BOXに使用されるタイヤは上記のとおり155/65R14です。
これに対応するスチールホイールが装着されています。
リム径はフロント側が14インチ、リア側が14インチ、リム幅はフロント側が4.5インチ、リア側が4.5インチ。
オフセットはフロント+40mm、リア+40mmです。
P.C.Dは100mmで、4穴のハブ径は56mmになっています。
P.C.Dはホンダが昔から採用してきたサイズで、N-BOXも同様に100mmを採用しています。
リム径から見てもこのホイールサイズは一般的な軽自動車のサイズですので、社外ホイールに交換する際は選択肢が多い車種と言えます。
タイヤ交換にかかる費用
- 一般的な工賃は1本2,000円前後~
- タイヤの価格は1本8,000円前後~
- タイヤは消耗品でもある
- ネットで購入する際はタイヤの製造年月日に気を付ける
ドレスアップのためにスチールホイールからアルミホイールに交換する際もそうですが、自動車のタイヤは一定の周期で交換しなければいけません。
タイヤはゴムでできていますので、常にシャッター付きの車庫に保管しているなら別ですが、太陽の熱などの影響で年月が経ってくるとひび割れしてきます。
また、当然ですが自動車を使用しているとだんだん溝がすり減ってきます。
新車に装着されているタイヤは一般的に2~3年で交換すると言われており、初回車検はひとつの目安になります。
ただし、年間走行距離の多い方であればタイヤの状況を見て(特に残り溝)早めの交換が必要です。
タイヤにはスリップサインが設けられており、このスリップサインを超えてしまう前に交換する必要があります。
自動車法規でタイヤの溝は1.6mm以上なければいけないと定められており、スリップサインを超えてしまうと車検に通りません。
タイヤ交換にかかる費用ですが、部品代(タイヤ代)と交換工賃の2種類の費用がかかります。
まず作業工賃ですが、ガソリンスタンド・部品量販店・自動車ディーラーなどで作業依頼するのが一般的です。
それらの事業所で提示される一般的な交換工賃ですが、タイヤ1本交換するのにこのサイズであれば2,000円(税別)前後となっています。
ここには車両からホイール付きタイヤを脱着する工程・タイヤチェンジャーからタイヤを取り外して組み替える工程・ホイールバランス調整の工程・廃タイヤ処分料が含まれています。
業者によってはホイールバランスをなしにすれば少し安くしてくれる場合もあります。(ジャダ等の原因になりますのであまりおすすめしませんが…)
※操縦安定性に大きく関係するフロントタイヤでホイールバランスを取らなければ影響が出る場合があります。(フロントにステアリングギアボックスがあり、ハンドル操作をするとフロントタイヤの舵角が変化します)
走行中にハンドルに振動が出たり、直進であるにも関わらず真っすぐ走らないという現象が出ます。
ホイールバランスの目的はこのズレを無くすためです。
余談ですが特にFF車の場合でホイールバランスを怠り、上記現象が出た場合に故障診断に影響が出る場合があります。
ハブベアリングの不具合が出た時にも似た現象(ベアリングが摩耗すると直進安定性が悪くなるため)が起こり、診断ミスを招くことがあります。
タイヤ1本あたりの部品代(タイヤ代)ですが、購入先によって異なります。
現在はインターネットが普及していますので、ひと昔前と違って安いタイヤを個人の方でも安く探すことが可能です。
このサイズであれば1本あたり8,000円前後からありますし、安心を求めて国産タイヤのブランドタイヤにするのであれば15,000円前後になります。
ネットで買う場合の注意点
インターネットで購入する場合の注意点ですが、タイヤの製造年月日を必ず確認するようにしましょう。
インターネットでの安いタイヤは新品であっても製造から半年経っている場合などがあります。
タイヤはゴム製ですので劣化するものです。
新品を買ったつもりが中古品を買ったのとさほど変わらないということになりかねませんので、購入時には注意が必要です。
おすすめするタイヤメーカー
1位YOKOHAMA BluEarth RV-02CK
コンパクトミニバン・軽ハイトワゴン専用に開発されたタイヤで、N-BOXにぴったりです。
高車重&高車高のミニバン/SUV向けタイヤのテクノロジーを継承することで、ハイト系コンパクトカー&軽自動車の「ふらつき」を抑えて「しっかり感」を実現。
さらに「高い静粛性」も実現しました。※メーカーHPより抜粋
これにより、軽ハイトワゴンによる転倒事故が軽減されて安心感がもたらされます。
エコタイヤですので従来の性能も兼ね揃えていますので文句なしです。
ただし、油断は禁物ですので安全運転に心掛けましょう。
2位DUNLOP エナセーブ RV504
低燃費と長持ちを両立したミニバン専用タイヤ「4D NANO DESIGN」を駆使し開発された「新配合」が不要な発熱を抑え転がり抵抗を低減。
さらに、剛性分布を最適化した「新パターン」採用により優れた耐摩耗性能を実現。
また、ミニバンユーザーのニーズに対応して特有の偏摩耗・ふらつきを抑え、乗り心地を向上させたミニバン専用の長持ちする低燃費タイヤ。※メーカーHPより抜粋
こちらもふらつき対策をタイヤメーカーが施した専用タイヤです。
無理な車速からの急ハンドルが原因によりN-BOXの転倒事故をよく見かけます。
事故に対しては根本的に運転を見直す必要はありますが、同じタイヤ交換するなら対策されたタイヤにした方が安全ですね。
3位Good Year EfficientGrip ECO EG01
グッドイヤーが誇るエコタイヤのスタンダードエコです。
高い低燃費性能とロングライフ性能を持ちながら、ハイレベルなウエット性能をも備え、経済性と安心感を両立したスタンダードなエコタイヤです。※メーカーHPより抜粋
エコタイヤはただ購入する時に安いだけでは意味がありません。
耐久性に優れていることと高い安全性が求められています。
このタイヤはそれらを兼ね備えています。
まとめ
今回はN-BOXのタイヤとホイールに重点を置いて紹介しました。
タイヤにかかるコストの方は軽自動車ですのでそこまで高価ではありません。
しかし、N-BOXの車高が高いが故に引き起こしてしまう事故を未然に防ぐためにも、タイヤ交換の際には各タイヤメーカーから販売されているハイトワゴン専用タイヤに交換することをおすすめします。