今回はN-BOX カスタムの紹介をしたいと思います。
N-BOX カスタムに焦点を絞り、N-BOX カスタムの中のグレードの違いについて解説します。
特にターボ・ノンターボ(NA)の違いが読者の方は興味があると思います。
各モデルの使用条件ごとの向き不向きや、燃費の差などを紹介します。
ターボエンジンが向いている人向いていない人
- ターボエンジンが向いている人は、長距離や高速道路をよく走る方
- ターボエンジンが向いていない人は、渋滞の多い都心部にお住まいの方や近所でのチョイ乗り程度の方
- ご自身の環境やお好みに合わせてターボ・ノンターボを選択するのが好ましい
昔のターボエンジンに比べると最近のターボエンジンは燃費性能も考えられて開発が行われています。
10~15年程前の軽自動車用のターボエンジンは後付けのようなドッカンターボの傾向が強く、お世辞にも燃費がいいとは言えませんでした。
しかし、最近の軽自動車用のターボエンジンはノンターボと同様で燃費性能が求められています。
ノンターボの方が燃費がいいのは言うまでもありませんが、環境によっては乗り方や走る道などでターボエンジンの方が向いている場合もあります。
N-BOX カスタム | |
---|---|
N-BOX Custom G・L Honda SENSING | 2WD:27.0km/L 4WD:25.4km/L |
N-BOX Custom G・L ターボ Honda SENSING | 2WD:25.0km/L 4WD:23.0km/L |
※JC08モード燃費
都市部など渋滞が多く発生する地域にお住まいであれば軽自動車とはいえ、特にターボエンジンは燃費が落ちます。
俗に言うストップ&Goが多い大阪や東京の中心部にお住まいの方はノンターボの方をおすすめします。
田舎であっても近所の買い物ばかりのチョイ乗りがほとんどで、あまり遠出をせずに近場ばかりという方もあまり向いていません。
ターボエンジンというのはターボチャージャーを搭載しているエンジンのことを言います。
ターボチャージャーやスーパーチャージャーは総称して過給機と言いますが、これらは圧縮空気を利用してパワーを絞り出しています。
燃費面を考えると過給圧が上がらないような近所のコンビニに行くアシや渋滞ばかりを走っていては過給機付きエンジンのうまみがありませんので、かえって燃費も悪くなります。
このような方がノンターボモデルのN-BOX カスタムが向いているのはこのためです。
ターボエンジンが向いている方がどういう方かというと、主に長距離や高速道路をよく走る方です。
今のノンターボエンジンはかなり改善されていますが、昔から軽自動車のノンターボは非力なために高速道路ではアクセル全開にしないと他車と同じように走れませんでした。
しかも、それをすることによってエンジンの回転数が上がって燃費が悪くなる傾向にあります。
今は可変バルブタイミング機構やその他の最新技術のよってカバーがされていますが、それでも、ノンターボエンジンによる高速走行に軽自動車がキツイことには変わりません。
高速道路によく乗る方がターボエンジンを選択するメリットですが、ターボエンジンはノンターボエンジンと違ってエンジンの回転数が低い領域からトルク(エンジンのパワー)を絞り出すことが可能となります。
ノンターボエンジンであればもっと高回転域まで回さなければいけないところ、ブースト圧が掛かる領域に入れば楽に走行が可能です。
長時間運転や登り勾配が多い道に向いており、ノンターボに比べると走りやすいです。
ご自身の環境やお好みに合わせてターボ・ノンターボを選択していただければと思います。
2WDと4WDのどちらを選ぶべき?
- 基本的に雪の降る地域にお住まいの方は4WDを推奨
- 1年に数回しか雪が降らない地域であれば2WD(安全面に不安を抱く方は4WDを推奨)
- 4WDは車両重量が重くなるため、燃費が悪くなるデメリットもある
N-BOX カスタムにはターボ・ノンターボ以外に、2WDと4WDの設定があります。
モデルの選択は主にお住まいの地域による選択となります。
N-BOXの2WDの駆動式はFFで、雪道に向いている駆動方式ではあります。
(現在流通している車種のほとんどがFFですので、雪道を目的としているわけではありません)
4WDモデルは各自動車メーカーが設定している寒冷地仕様車にほぼ採用されており、雪道には欠かせない装備です。
4WDモデルがおすすめの地域は基本的に雪の降る地域で、国内であれば北海道や東北地方にお住まいの方におすすめです。
ただ、4WDにもデメリットがあります。
4WDは車両重量が重くなり、2WDモデルに比べると燃費が悪くなります。
1年に数回しか降らない地域の場合、4WDモデルを選択する方はあまりおられません。
雪道での走り易さや安全面を考えれば4WDモデルをおすすめしますが、そうでないのであれば2WDモデルがおすすめです。
価格や燃費の違い
- ターボモデルとノンターボモデルの燃費差は2.0km/L(ノンターボの方が良い)
- 2WDモデルと4WDモデルではさらに2.0km/L前後の燃費差がある(2WDの方が良い)
- ターボモデルとノンターボモデルの価格差は約20万円(ターボの方が高い)
- 2WDモデルと4WDモデルの価格差は約13万円(4WDの方が高い)
ここまでN-BOX カスタムのターボ・ノンターボの違いや、2WDや4WDの違いによる特徴などを紹介してきました。
グレードや仕様によって燃費や価格は異なります。
先程の説明にもあったようにターボとノンターボでは機構が違いますので燃費も異なります。
駆動方式でもそうですが、いいものが付いていると多少燃費が悪くなります。
それでは比較してみたいと思います。
※JC08モード燃費
まずはターボ・ノンターボの比較ですが、ノンターボモデルのN-BOX Custom G・L Honda SENSINGの場合はJC08モード燃費で27.0km/Lと発表されています。
それに対してターボモデルであるN-BOX Custom G・Lターボ Honda SENSINGの場合は、同じくJC08モード燃費で25.0km/Lと発表されています。
単純計算すると、ノンターボエンジンを搭載しているモデルの方が1Lあたり2.0km多く走行可能という計算になります。
他のグレードでもノンターボ同士、ターボ同士では機構は同じですので燃費は変わりません。
続いて駆動方式の違いですが、2WDと4WDではどのくらいの差があるでしょうか?
先程の燃費データは2WDモデルですので、先程のデータと4WDモデルと比較します。
ノンターボモデルN-BOX Custom G・L Honda SENSING の4WDはJC08モード燃費で25.4km/Lです。
2WDモデルに比べると1.6km/Lダウンとなっています。
ターボモデルN-BOX Custom G・Lターボ Honda SENSINGの4WDはJC08モード燃費で23.0km/Lです。
2WDモデルに比べると2.0km/Lダウンとなっています。
比較するとターボモデルの4WDが最も燃費が悪く、最も燃費の良いノンターボ2WDと4.0km/Lの差があります。
続いて価格を比較すると、ターボモデルの方がノンターボモデルより約20万円高くなります。
さらに2WDモデルと4WDモデルを比較すると、約13万円ほど4WDモデルが高くなります。
データだけで比較すると燃費と価格というものはこのようになっています。
燃費に関してはあくまでメーカー発表の数字であって、使用環境で状況は変わります。
まとめ
ほとんどの人が気にするポイントであるターボ・ノンターボの違いを中心に紹介しました。
特にエンジンの違いというのはガソリン代に大きく影響しますので、使用環境や好みを考えて決める必要があります。
渋滞ばかりを走る方がターボを買っても燃費が悪いだけですし、逆に高速道路をバンバン走る方がノンターボではかえって燃費が悪くなります。
駆動方式の場合も同じで、いくら維持費が安いと言っても雪国に住む方が2WDでは安全性に不安があります。
雪国でもFF車が危険というわけではありませんが、同じ新車を買うのであれば安全な4WDを購入するのが賢い選択と言えますね。
環境は1人ずつ異なりますが、これらを参考にしてみてください。