今回はN-BOXを他メーカーの競合車種と比べてどうなのか？というテーマです。
スズキのスペーシアが今回の比較対象ですが、こちらもN-BOXと同じく軽トールワゴンで、N-BOXを購入しようと検討する際には比較されることが多い車です。
軽自動車のトールワゴンはダイハツのタントが有名ですが、今では各メーカーからさまざまな車種が販売されています。
そういった背景もあり、今回はN-BOXとスペーシアを比較したいと思います。
- ディーラーの下取り価格の設定はそもそもが低い
- 買取相場を知らなければ提示された査定額が安いこともわからないため、愛車の本当の価値を知らないまま手放しているオーナーも多い
- 同じ車でも買取店ごとで買取価格の違いが生じやすく、高く売るためには複数の買取店で査定を受けることが必須となる
一括査定であれば、それぞれの特徴をもった複数の買取店が競合するため、愛車の最高額が簡単にわかります。
ネット上で買取相場の確認もできるため、少しの時間をかけるだけで大きなメリットがあります。
スペーシアの簡単な紹介
それでは、比較する前に比較対象であるスペーシアがどんな車なのかを確認したいと思います。
スペーシアはスズキから販売されている軽トールワゴンで、名前こそスペーシアと付いていますが実質は2代目パレットとなる車種です。
初代にあたる車はパレットで、もともとはワゴンRのプラットフォームを改造して開発された車でした。
パレットの内装を見るとそれは一目瞭然で、ベースがワゴンRであることを聞かされれば納得していただけるかと思います。
そして、そんなパレットですがベースが従来の軽自動車であったために市場不具合が多発しました。
そこでスズキは2代目パレットとしてスペーシアを一から開発し直すことにしました。
プラットフォームを以前のワゴンRのものからスペーシア専用のプラットフォームへと変更したのです。
2代目となりますのでスペーシアはパレットの頃のように市場不具合が多発するものではありませんでした。
そのスペーシアですが、まずはハイブリッドシステムを導入。
今では軽自動車にハイブリッドシステムと聞いても珍しくありませんが、燃費向上のためにエンジンの変更が行われています。
プラットフォームをスペーシア専用設計としているため、ワゴンRのプラットフォームよりも室内空間を広く取ることができました。
新規設計ですので内装デザインもパレットとは異なり、全く新しい車種となっています。
スライドドア機構が付いている軽トールワゴンですので、乗り降りにも気が配られています。
お子様やお年寄りでも乗り降りしやすいようにステップの地上高を低く設計されています。
余談ではありますが、スペーシアの売り上げが伸びていることから派生車種としてスペーシアギアも発売されました。
こちらはキャンプなどのアウトドアを楽しみたい方向けのコンセプトになっています。
サイズ・価格・燃費を比較
それでは、N-BOXとスペーシアを比較していきたいと思います。
先程、スペーシアのご紹介をしましたがN-BOXもコンセプト的にほぼ同等です。
サイズ
| N-BOX | スペーシア | |
|---|---|---|
| 全長（mm） | 3,395 | 3,395 |
| 全幅（mm） | 1,475 | 1,475 |
| 全高（mm） | 1,790～1,815 | 1,785～1,800 |
| ホイール ベース（mm） | 2,520 | 2,460 |
まず気になるサイズですが、軽トールワゴンである前に2車種とも軽自動車です。
ですので、基本的なサイズの相違はありません。
全長・全幅は全く同じとなっていて、高さだけが若干異なります。
価格
| N-BOX | スペーシア | |
|---|---|---|
| 最低価格 （税抜き） | 128.3万円～ | 118万円～ |
次に価格ですが、スペーシアは車両本体価格だけで計算すると1,180,000円（税抜き）から購入することができます。
N-BOXの方は1,283,000円（税抜き）から購入することが可能です。
最低価格だけを見るとスペーシアの方が若干安く買えるのがわかります。
しかし、実際には諸費用やオプションなどの付随費用も必要です。
価格を比較してN-BOX・スペーシアのどちらに決めるのであれば、見積書をそれぞれ販売店で作成してもらいましょう。
燃費
車種を比較する上で重要なのが燃費です。
今のご時世、燃費を気にされる方がほとんどだと思います。
スペーシアはハイブリッドシステムを搭載していることもあってJC08モードで計測した場合、30.0km/Lの公式データがメーカーから発表されています。
N-BOXの方ですが、こちらはハイブリッドシステムを搭載していません。
しかし、ホンダ独自のi-VTECエンジンとアイドリングシステムを導入することによって、JC08モードで27.0km/Lという低燃費を実現しています。
ターボ車モデルとなると少し落ちて25.6km/Lです。
ハイブリッドには劣りますが、ガソリン車の燃費として考えればかなりの低燃費だと言えます。
>>N-BOXノーマルとカスタムの違いについて｜どちらを選ぶべき？
エクステリアとインテリア
N-BOXとスペーシアを比較する上で大事なのは見た目だと思います。
確かに機能も大事ですが、エクステリアとインテリアに焦点を当てて比較してみたいと思います。
エクステリア
この2車種を比較すると、個人的主観ですが非常によく似た2台です。
丸みを帯びたボディが非常によく似ていて、大きく異なるのはヘッドライトですね。
どうしてもボディタイプが同じ場合は他メーカーであっても似てきてしまうものですので、この点は仕方ないと思います。
カラーリングでは2車種ともに2トンカラーをラインアップしています。
基本となる単一カラーをベースとし、オプションでルーフのみ異なるカラーに塗り分けてあります。
N-BOXとスペーシアは似たデザインではありますが、どこかN-BOXの方が遊び心があるように思えます。
>>N-BOXの人気色と不人気色は？｜単色とツートンカラーどちらを選んだらいい？
それに対してスペーシアはどちらかというと、可愛らしいイメージですね。
インテリア
続いてインテリアですが、こちらはメーカーの考え方により全く違う印象を受けます。
N-BOXの方は全体的に遊び心のあるスパルタンなイメージですね。
それに対してスペーシアは可愛らしいイメージを受けます。
この点は先程も触れたようにエクステリアにも言えます。
室内空間ですが、室内高がスペーシアの方が広く取られています。
| N-BOX | スペーシア | |
|---|---|---|
| 室内長（mm） | 2,240 | 2,155 |
| 室内幅（mm） | 1,350 | 1,345 |
| 室内高（mm） | 1,400 | 1,410 |
スペーシアは1,410mmなのに対してN-BOXは1,400mmとなっています。
どちらも小学生ぐらいのお子様がおられるご家庭では、使い勝手の良いサイズ感です。
N-BOXとスペーシアどちらがおすすめ？
ここまで主要となる要点を抑えながらN-BOXとスペーシアを比較してみました。
それぞれに良さがあるのがおわかりいただけたと思います。
「とにかく、燃費重視！1km/Lでも稼ぎたい！」という方であれば、やはりハイブリッドエンジンを搭載しているスペーシアの方がおすすめです。
価格に関しては上記にも触れているように、実際に見積もりを取ってから判断するのが賢明だと思います。
エクステリアに関してはどちらが好みかによって大きく異なる部分もありますが、遊び心を重視するのであればN-BOXですし、可愛らしい雰囲気で家族での思い出を重視したいのであればスペーシアがおすすめです。
まとめ
- 基本的なサイズの相違はない（全高だけN-BOXの方が若干高い）
- 新車最低価格はN-BOXが128.3万円～、スペーシアは118万円～
- 燃費に関しては、ハイブリッドエンジンを搭載しているスペーシアにお得感がある
- 遊ぶ心を重視するのであればN-BOX、可愛らしい雰囲気を求める方はスペーシア
N-BOXにもスペーシアにもそれぞれ良さがありますので、「どちらがいい！」とは言えませんが、さまざまな条件と照らし合わせて購入を決めてはいかがでしょうか。
購入の際には2車種とも実際に触れてみて試乗もした方がいいですね。
是非、参考にしてみてください。
